#24-1〜曲目発表

■第24回セレクト合戦〜Almost Instrumental

24回目のセレクト合戦は、いままで何回もお題候補に挙がりながら、消えていった「インストもの」です。但しインストに近いスキャットもの、ハミングものなど、もしくは歌もの1曲なら可という条件付きなので「だいたいインスト」的なニュアンスです。久々にジャケットを作りましたが、それは小泉るみ子の「バスをおりたら」から引用してます。

バスをおりたら… (絵本のおもちゃばこ)

バスをおりたら… (絵本のおもちゃばこ)

1)Also Sprach Zarathustra(2001):Deodato('72)
ツァラトゥストラはかく語りき

ツァラトゥストラはかく語りき

さて、例によって五目味のセレクトですが、構想にあったのは、all映画音楽、ビルボード#100に入ったインスト曲がありました。ですので、1)と2)は何故かシングル・ヴァージョンなのです。最近では一般の音楽ファン(そんなものがあればの話ですが)でも話題になる事が少ないデオダートですが、僕が音楽を聞き始めた77年頃CTIの廉価盤シリーズがあって、このアルバムも話題でした。そもそもフュージョンとかクロスオーバーなんて言葉がなかった72年に、クラシック曲やスタンダードを大胆にarrして発表するというスタイルはずいぶん斬新だったはずです。リヒャルト・シュトラウスの有名曲は映画「2001年宇宙の旅」に使われて広く知られるようになりましたが、少し前のセレクトにも抱腹絶倒のヴァージョンが使われてましたね。先に書きましたが慣れ親しんでいる7”で。下のyoutubeは、ノンエディットです。

2)Frankenstein:Edgar Winter Group('73)

They Only Come Out at Night

They Only Come Out at Night

これも7”ヴァージョン。テキサス出身のエドガー・ウィンターは、デビュー当時よりビッグバンド〜R&B〜ロックンロール〜ジャズの融合を目指してた人ですが、ダン・ハートマンやロニー・モントローズらと組んだエドガー・ウィンター・グループでは、東海岸の歌えるハードロックという印象。#1となったこのモンドなインストは、動く姿を見るともっと楽しいです。アープ・シンセが懐かしいです。
詳しくはここ

3)Journal De Bord(Theme From "Les Aventurier"):F・De・Roubaix('67)

Le Samourai/Les Aventuriers

Le Samourai/Les Aventuriers

  • アーティスト: Francois de Roubaix,Bernard Gérard,Eric Demarsan,Nicolas Errèra,Christiane Legrand,Alain Delon,Théo Sarapo
  • 出版社/メーカー: Emarcy
  • 発売日: 2005/12/05
  • メディア: CD
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ロベール・アンリコ監督、リノ・ヴァンチュラアラン・ドロンジョアンナ・シムカス主演の映画「冒険者たち」('67仏)のサントラより。口笛が印象的なテーマ曲はずいぶん昔、日産のCMに使われたことがありました。音楽はフランソワ・ド・ルーベ。初期の「ルパン三世」にも強い影響を与えた映画も必見です。

4)Scorpio:Dennis Coffey & The Detroit Guitar Band('71)

Didn't It Blow Your Mind!

Didn't It Blow Your Mind!

てっきり黒人だと思ってましたら、デニス・コフィー白人でした。デトロイト出身のセッションgtrで、かの地にあったMotownでも裏方として活躍。71年にスタッフとして参加したSussexというレーベルからリリースしたシングルがこの"Scorpio"です。bassソロを含むぶっとい音でイメージするのは。ブラック・シネマによくあるダーティーなストリート・シーンだったのですが、コフィーの風貌見てガラガラと崩れ落ちます。DJたちによってネタとして再評価された人ですが、同じレーベルのギャラリーをprodしたり、そっちの方がこの風貌には合います。

5)レイン・イン・ザ・シティ:鈴木茂&ハックル・バック('75)

ハックルバック

ハックルバック

短命に終わったハックルバックが残した唯一の公式音源です。当初はカセットのみのリリース。佐藤博の個性がよく出たトロピカルものです。くわしくはここ

6)Viva Tirado Part1:El Chicano('70)

Soul Hits 70's 2

Soul Hits 70's 2

サンタナも考えたのですが、organが印象的なエル・チカーノのこれにしました。未確認ですがひょっとしたら7”ヴァージョンなのかも。くわしくはここ

7)ヒッチハイクはちみつぱい('73)

センチメンタル通り(紙ジャケット仕様)

センチメンタル通り(紙ジャケット仕様)

カントリー・ロック的なインストもあることはあるのですが、候補になったのはポコの"Grand Junction"あたり。はちみつぱいのこの曲はひょっとしたら一番好きかも。くわしくはここ

8)If You Wanna Be Happy:Peter B's Looners('65)

Family Album

Family Album

以前おまけセレクトに入れた曲です。フリートウッド・マックのルーツをさかのぼって…というよりもブッカー&MG'sがイギリスのビートバンドに与えた影響の大きさを感じます。オリジナルはジミー・ソウルで、さっき見た映画「恋する人魚たち」にも効果的に使われていました。くわしくはここ

9)Emotions:Perre Moerlen's Gong('79)

ダウンウインド(紙ジャケット仕様)

ダウンウインド(紙ジャケット仕様)

今回ゴングは絶対入れるつもりでしたが、bさんが日記で書かれてて、どれを入れればかぶらないか相当考えました。で結局は考えすぎでした。「Expresso2」あたりにすればよかったかも。それでもvbの音は素晴らしいです。
くわしくはここ

10)サンセット・ブールヴァードは赤く:ヒックスヴィル('97)

サンセット・ブルヴァード

サンセット・ブルヴァード

寡作も寡作のヒックスヴィルが97年に出した「Sunset Boulvard」から。ほっと一息ついて下さい。

11)Evergreen:Booker T('74)

エヴァーグリーン(紙ジャケット仕様)

エヴァーグリーン(紙ジャケット仕様)

これも早くから候補曲でした。というかMG'sで何か入れたいなあと。くわしくはここ

12)Diamond Dust:Jeff Beck('74)

Blow By Blow

Blow By Blow

「Blow By Blow」('74)~何かを、というのも最初から考えていましたが、結局はジョージ・マーティン色の濃いこれに。昔はあまり好きではなかった曲ですが、じわじわと。やはりマックス・ミドルトン(kb)なしではこのアルバムは考えられません。

関係者以外でお聞きになりたい方はお気軽にどうぞ。コメントして下さい。