#18ガルシア、キングフィッシュ、NRPS

デッド関連のソロ関係というのもそれこそ星の数ほどありますが、重要なものをいくつかピックアップしておきます。
Jerry Garcia
まず、バンドの精神的主柱だったジェリー・ガルシアは、「Garcia」('71)、「Compliments」('74)、「Reflections」('75)といった初期の作品がやはり重要かと。バンドがAristaと契約後もJGBとして数枚出しています。現在ではコンパクトにまとまったベスト盤もあります。但し、デッドの音楽とソロでどう違うのかと言われると極めてあいまい。メンバーも重なってますし。

Very Best of (Dig) (Spkg)

Very Best of (Dig) (Spkg)

ガルシアはブルーグラス系のオールド・イン・ザ・ウェイ(デイヴィッド・グリスマン参加)や、マール・サンダースらとのバンド("The Group"として活動)、NRPSの活動もありました。サンダースらとのバンドは、有名な「Live At Keystone」(Fantasy)が出ています。これはジョン・カーン(b)、ビル・ヴィット(ds)の4人組でカヴァー中心。ジャズ的な意味合いが濃いものです。
Live Keystone 1

Live Keystone 1

■Bob Weir
ボブ・ウィアは最初のソロが「Ace」('72)で、これもデッドのウィア曲とどう違うのかよくわかりません。ただルーズではなくタイトです。75年にはNRPSのデイヴ・トーバート(b,vo)、元ホースのマシュウ・ケリー(g,harp,vo)らとキングフィッシュを結成、Grateful DeadレーベルのサブレーベルRoundからデビューしています(その後Jetに移籍)。個人的にはこのキングフィッシュがデッド関連のバンドでは一番好きです。
Kingfish

Kingfish


■NRPS
ニュー・ライダーズ・オブ・パープル・セイジ(NRPS)は、デッドのカントリー・ロック・サイドを拡大したような音楽で、僕としては積極的に好きになりにくいものです。当初はジョン・ドウソン(g,vo)がデッドと親密だったことからツアーに同行し、ガルシア、ハート、レッシュがステージに加わっていましたが、71年に独立。このデビュー作にはガルシアがゲストで参加しています。
New Riders of Purple Sage

New Riders of Purple Sage

ボーナス音源の"Down In The Boondocks"はビリー・ジョー・ロイヤル作品。
その後グレート・スペックルド・バードからバディ・ケイジ(steel)が、JAからスペンサー・ドライデン(ds)参加し、デッドとは別のカントリー・ロック・バンドとして活動を続けていきますが、ドクター・フックあたりに近い、「カントリー」寄りのカントリー・ロックです。デイヴ・トーバートはキングフィッシュと掛け持ちでした。