#26他のシスコ勢8JOC

■Joy Of Cooking
もう少し続きます(^^; 正確にはシスコではないのですが…
シスコ近郊のバークレイは学生の街で、昨日紹介したCMJもそうでしたがここから登場するアーティストは社会派なメッセージを発する事が多いですが、ウーマン・リブの台頭に伴って女性二人がバンドをリードするというユニークなスタイルで注目されたのが、このジョイ・オブ・クッキングです。トニ・ブラウン(kb,vo)とテリー・ガースウェイト(g,vo)をフロントにデイヴ・ガースウェイト(b)、フリッツ・カースティン(ds)、ロン・ウィルソン(perc)の5人組で、71年に「Joy Of Cooking」でCapitolからデビューしています。

Joy of Cooking

Joy of Cooking


ここから小ヒットした"Browunsville Mockingbird"は今の時代ならクラブでウケそうなパーカッシヴなナンバーです。

僕のこのバンドとの付き合いは、解散後トニ・ブラウンがナッシュヴィルでレコーディングしたソロ「Good For You,Too」なのですが、袂を分かっていたトニとテリーが再び組んだジョイのLP(Fantasy)も結構早くから入手してました。
さて71年から72年にかけて3枚、トニ&テリーのクロスカントリーとして1枚LPを出していますが、日本での不人気、枚数そのものが出回ってなかった様でもあり、あまり見掛けなかった(例外として下北Flashではよく見かけましたが、それでも2000円台でした)覚えです。僕が持ってたファーストはジャケ違いだった気もします("Red Wine At Noon"という名曲がありましたが、それだけという印象でした)。何故か日本盤CDも出たセカンドの「Closer To The Ground」('71)は、なかなかの好盤です。隙間だらけのスカスカな演奏が却ってイマジネーションをかきたてられるというか、ゆったりとした演奏が楽しいです。

Closer to the Ground

Closer to the Ground

二人のvoの違いも楽しめますが、一人がリードで一人がコーラスの時の妙というか、手触りの違いも面白い(そういう意味ではフリートウッド・マックもそうです)。後複数のvoが入り乱れる曲調というのは、JAもそうですがすごく自由な空気感があります。

Castles

Castles

クロス・カントリー

クロス・カントリー