just#3

イズント・イット・ロンリー・トゥゲザー(紙ジャケット仕様)

イズント・イット・ロンリー・トゥゲザー(紙ジャケット仕様)

■Just A Little Piece Of Paper / Estelle Lavitt
昨年世界初CD化となったエステル・レイヴィットは60〜70'sに活躍した作詞家で、ハーマンズ・ハーミッツの"This Door Swings Both Ways"('66)、ジャスト・アスの"I Can't Grow Peaches On A Cherry Tree"('66)、レパラータ&デルロンズの"Captain Of Your Ship"('68)、ビヴァリー・ブレームスの"Don't Say You Don't Remember"('72)などがあります。まあ知る人ぞ知るといった存在の人。74年にBuddahからリリースされたおそらくは唯一のソロは、先にあげたヒット曲を中心にかつて他人に書いたゆかりの曲を作者本人のヴァージョンで…といった趣。まあ趣味の範疇を出ないのですが、当時のNY派による手堅いバッキングと共に印象に残ります。そのバックはケニー・アッシャー(kb)、ボブ・バビット(b)、トニー・レヴィン(b)、ジョン・トロペイ(g)、コーネル・デュプリー(g)、ジェフ・ミラノフ(g)、アラン・シュワルツバーグ(ds)ら。ちょうどボニー・レイットの「Streetlights」と同じ様なラインナップです。
"Just A Little Piece Of Paper"は、カントリー風のポップナンバーで、ライナーの長門さんはドーンを思い出すと書いてます。僕としては哀愁あふれるピアノの響きが印象的なナンバー。決してコマーシャルではないこのLPの中では十分前向きなナンバーです。