nothing#3

Nicely Out of Tune

Nicely Out of Tune

■Nothing But The Marvellous Is Beautiful / Lindisfarne
リンディスファーンの事を知ったのはサンリオから出てたムック「ロック名盤のすべて」でした。そこには「Fog On The Tyne」が紹介されてただけでしたが、それを見てて知ってたので、覚王山にあったHalfway Houseでフォノグラム盤の中古をゲット。書き込み満載、ジャケは日焼けでしたけど、こういうフォークもあるのだなあと感心した覚えあります。それまで英国フォークというとトラッドに代表される、僕にとっては敷居の高い、とっつきにくい世界だったのですけど、リンディスファーンの場合は人懐っこく、親しみやすいメロディーが印象的でした。それでも以後なかなか中古に出会えず、ファースト「Nicely Out Of Tune」('70)のVirginからの再発CDをゲットしたのは、ずいぶん後の事です。これは西新宿にあったセレクトショップ的な隠れた名店Woodstockにて購入。
かつてセレクト合戦の際Blue Marbleのショック太郎さんが、「リプトンのティーバッグの様だ」と評したジャケットは遥か向こうにビッグベンを臨む小さめのメンバーのポートレイトというシンプルなジャケットで、その音楽もそれに相応する様なものでした。ヒット曲"Lady Eleanor"は入ってますが、他の曲はまあ地味です。いいメロディーですが。prodはジョン・アンソニーでアンソニーとくれば、Trident Studio録音と決まってますが、そのクレジットはないです。
CD化にあたり2曲のボーナストラックが入っていて、うち一つがこの"Nothing But The Marvellous Is Beautiful"です。シングル"Lady Eleanor"のB面曲で、片面で埋もれさすには惜しいメロディーのフォーク・ロックです。
中心メンバーのアラン・ハルが亡くなってずいぶん経ちますが、地元ニュー・キャッスルでは今もってスーパーグループのリンディスファーンは、現在も現役で活動中です。