ooh#3

You Never Can Tell

You Never Can Tell

■Ooh La La / Ronnie Lane
ロニー・レインという人も晩年は色々な音源が登場して、その悲劇的な病状故に過剰にまつりあげられた様な気もしないでもない(なんて書くと殴られるか?)です。
フェイシズ脱退後、スリム・チャンスを結成"How Come"('73,GM)でデビュー。74年には「Anymore For Anymore」を出しますが、事実上スリム・チャンスのアルバムです。一言で言うとザ・バンドから重さを抜いた様な土くさい音、どこか温かみのある人懐っこい音です。75年に「Ronnie Lane's Slim Chance」、76年に「One For The Road」を出した後解散。77年にはピート・タウンゼンドとの「Rough Mix」、同時期にはロン・ウッドとの「Mahoney's Last Stand」というサントラも担当。80年には「See Me」を出した後闘病生活に入り、90年の車椅子での来日公演もありましたが、97年に51歳で亡くなっています。その前後にNMCからスリム・チャンス時代のBBcライヴ、シングルのコンピ、更には盟友スティーヴ・マリオットとの共演盤、各種のデモ音源などかなりのヴォリュームで出ています。
その中ではやはり突出しているのは「You Never Can Tell」というBBC音源もので、スタジオ・ライヴなのが残念ですが、珍しいスモール・フェイシズ時代の"All Or Nothing"やフェイシズ時代の"Ooh La La"、ストーンズのカヴァー"Sweet Virginia"等が聞けます。73年から76年にかけてのもので、バックはスティーヴ・シンプソン(g,kb〜後にミール・ティケット)、ブライアン・ベルショウ(b〜元ブロッサム・トウズ)、チャーリー・ハート(kb,vn〜元バタード・オーナメンツ)らでしょう。

この黒人bassはビディ・ライト? ギャラガー&ライルも加わった第1期スリム・チャンスです。