love#3


■Why Does Love Got To Be Sad / Bobby Whitlock
再発シーンは、初CD化からいつしか紙ジャケ、高音質CDでの何度目かの再発に至っており、初CD化の後に廃盤となりそのまま放置されているものから、権利関係か、需要がないのか、放置されているアーティストもまた多いのが現状です。デラニー&ボニー&フレンズ〜デレク&ザ・ドミノスのkbでワイルドなorganとvoが印象的だったボビー・ホイットロックも、90'sのカムバック後の作品がCD化されたのみで、CBSDunhill、Capricornに残した全盛期の作品はそのまま放置されてます。76年の「Rock Your Sox Off」のみCD化された事がありますが、Capricornそのものがオールマン関係等一部の有名どころを除くと(マーシャル・タッカーなどは自身のレーベルを立ち上げそこからCD化を進めてます)、CD化が遅れているのでしょうがないのかもしれません。
さてサザンロックの盛り上がりのピークは70's初めとされていますが、オールマンズ、マーシャル・タッカー、レーナード・スキナードに続いて新しいバンドが続々登場し、南部初となるジミー・カーター大統領就任と建国200年に向けて、76年頃も確かに大いに盛り上がりました。ホイットロックの4枚目のソロは、「One Of A Kind」('75)に続いてCapricornからリリースされた本作「Rock Your Sox Off」です。バックには活動休止中のオールマンのチャック・リーヴェル(kb)、リーヴェルの新バンド、シー・レヴェルのジミー・ノールズ(g)、グラインダー・スウィッチのドゥルー・ロンバー(g)とラリー・ハワード(ds)、ディッキー・ベッツ&グレート・サザーンのケニー・ティベッツ(b)、ウェット・ウィリーのリッキー・ハーシュ(g)らが参加しています。
"Why Does Love Got To Be Sad"は、ドミノス時代のレパートリーでテンポを落としてゆったりと歌われます。ワイルドかつ味わい深いorganのプレイが印象的です。