Animals(アニマルズ)

アニマルズの歴史はメンバー・チェンジの歴史でもあります。ニューキャッスルで62年に誕生したアニマルズは、エリック・バードン(vo)、アラン・プライス(kb)、ヒルトン・ヴァレンタイン(g)、チャス・チャンドラー(b)、ジョン・スティール(ds)の5人。やり手のマネージャー、ジョルジオ・ゴメルスキーのアドバイスでロンドンへ出てきた彼らは、EMI-Columbiaと契約「Animals」('64)でデビューします。65年にかけて、"The House Of Rising Sun"(#1)、"I'm Crying"(#8)、"Don't Let Me Be Misunderstood"(#3)、"We Gotta Get Out Of Our Place"(#2)等のヒットを連発。バードンのワイルドなvoとプライスのorgを2枚看板にした当時の英国ビート派の中では一際の黒さが印象的です。

アラン・プライスが独立しデイヴ・ロウベリー(kb)が参加したのもこの頃で、レーベルをDeccaに移籍。66年にはゴフィン=キング作の"Don't Bring Me Down"を#6まで上げるヒットとしました。そしてバンド名をEric Burdon & The Animalsとして、"See See Rider"を出すも本国では不発(米で#10)。この為バンドは一度解散し「Eric Is Here」('66)というバードンのソロをEB&Aの形でリリースします。実質上バードン(vo)とバリー・ジェンキンズ(ds)のみのユニットらしいです。ここからの"Help Me Girl"(#14)がヒットしましたが、初期のR&B感覚あふれるアニマルズとは全く別の音です。
■■Best Of Eric Burdon & The Animals(')

The Best Of Eric Burdon & The Animals, 1966-1968

The Best Of Eric Burdon & The Animals, 1966-1968

このベストはDecca〜MGM時代のもので後期の主要ヒット曲は網羅。ヴィック・ブリッグス(g)、ダニー・マックロウ(b)、ジョン・ワイダー(vn,g)、ジェンキンズ(ds)というラインナップで67年に「Winds Of Change」をリリース。サマー・オブ・ラヴに呼応したサイケ・サウンドは初期とは全く違います。ここから"San Franciscan Nights"が、68年には"Monterey"、"Sky Pilot"のヒットも生まれました。ブリッグス、マックロウに代わってズート・マニー(kb)、アンディ・サマーズ(g)が加わり最終作「Love Is」('68)を出して解散しています。