女性名#5

アブラカダブラ

アブラカダブラ

■Rory / Claaire Hamill
♪彼女はカリフォルニア・ドリーマーで、着てる服はとても上品だった…と歌われる"Rory"は、ウエスト・コースト風ファンキー・ミュージックなarrですが、クレア・ハミルの4枚目「Abracadabra」('75)は残念ながら全編そういうわけではないです。前作「Stagedoor Johnnies」('73)からキンクスのレーベルKonkに移籍していて、これが第2弾になります。バックにはフィル・パーマー(g)、ジョン・ハートマン(kb)、ゲイリー・レイ(ds)、フィル・チェン(b)が参加しています。ヴァラエティに富むと書けば、良さ気ですが僕にはなんとなく焦点が絞れてない印象。弦をバックにしたクラシカルな曲や、レゲエっぽいものまで今回はオリジナル中心のセレクトですけど、多くはメロディーに魅力がないのです。カヴァーは2曲で、"You Dear"は作者不詳(クレジットがないので)ですが、"Cellulod Heroes"はキンクスの名曲です。

Konkとの契約も切れ、クレアのこの後は、スティーヴ・ハウやジョン・アンダーソンのソロで歌ったり、ウィッシュボーン・アッシュにサポートとして参加したりと地味なものになります。90's以降はNew Ageのアーティストとしてカムバック。

最近はフォーキーなスタイルに戻ってるようです。