女性名#7
- アーティスト: THIN LIZZY
- 出版社/メーカー: VERTI
- 発売日: 1996/04/15
- メディア: CD
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「Night Life」の頃メンバーだったゲイリー・ムーア(g)がブライアン・ロバートソンの後任として加わったシン・リジーの「Black Rose」('79)は、僕が初めて聞いたリジーのLPでした。日本のメディアではとりわけ「音楽専科」誌が熱心にこのバンドを取り上げてました。表面上はパンク〜ニュー・ウェイヴ一色だった当時の英国のシーンでは、ヴェテラン勢は若いファンには「化石」とか言われ無視されていましたが、リジーはフーやキンクス、はたまたホークウィンドなんかと一緒にパンクスにも支持されてました。
さて僕にとってのリジーはこのアルバムなので、ロバートソン時代との比較はなかなかできないのですが、ムーアの参加(結局のところこれ1枚で再び飛び出してしまいますが)は大いにプラスになっています。ツイン・リードのスタイルながら速く弾きまくるムーアがカッコいい。王道とも言えるメロディアスな(演歌的な)ハードロックもあれば、ファンキーなリフを盛り込んだものもあります。ヒューイ・ルイスのharmonicaが入った"Sarah"はメロウなバラードで、ムーアとフィル・リノットの共作。リノットのvoもこのバンドの魅力ですが、こういうややAORっぽい、リジーらしくない曲でも情感をたっぷりこめて歌われます。スペシャル・サンクスとしてイアン・ギラン・バンドのマーク・ナウシフ(perc)の名前がクレジットされています。
まもなくムーアが辞めたので代わりのデイヴ・フレット(g〜マンフレッド・マンズ・アース・バンド)はわかるのですが、なんでブライアン・ダウニー(ds)がいないの?