Barbara & Ernie(バーバラ&アーニー)

Prelude To...

Prelude To...

■Prelude To...('71)
黒人バーバラ・マッシー(vo,kb)と白人アーニー・カラブリアル(ac-g,g)の異色デュオの唯一作。フリー・ソウル・シーンでは有名な1枚らしいですが、何となくジャケットからして気になってました。Cotilionから71年のリリース。CDは07年英Fall Outからなのでおそらくは盤起こしなんでしょう。ヴォリュームのレヴェルが低いです。
カラブリアルは、ハリー・ベラフォンテミリアム・マケバらとの仕事が知られた人ということですが、ディランのファーストでもgを弾いてるらしい。マッシーはバック・コーラスの仕事が多かった人らしくこのLPが、初めてのリード・voものです。ジャズ畑のジョエル・ドーンのprodで、キース・ジャレット(p)、ジョー・ベック(el-p)、グラディー・テイト(ds)、チャック・レイニー(b)、サム・ブラウン(g)らが参加。音的にはジャズとソウルとサイケデリックとフォークが一緒になった不思議なもので、アシッドな味わいもなります。デオダートがarrで加わっていることも話題ですが、70's初めこうしたクロスオーバーな動きはさほど珍しくはなかったのでしょう。ジェファーソン・エアプレインのカヴァー"Somebody To Love"はアシッド・フォーク的ですが、"Listen To Your Heart"の浮遊感もそっち系でしょうか。ダビングされたコーラスが心地よい"For You"、"Searchin' The Circle"もいいです。