11019◆◆◇駆逐艦ベッドフォード作戦('65米)

監督:ジェームズ・B・ハリス
出演:リチャード・ウィドマークシドニー・ポワティエ、マーティン・バルサム
東西冷戦下の傑作戦争映画。「博士の異常な愛情」('63)、「未知への飛行」('64)とこの時期Columbia映画にはモノクロの戦争映画の佳作が多いです。緊張感に耐えられず先にミサイルのスイッチを押してしまった駆逐艦ベッドフォードが、爆撃した敵潜の魚雷にやられるラストは衝撃的。ウィドマーク、ポワティエ、エリック・ポートマン、バルサムの演技合戦は見てて緊張を強いられるが、「冒険」で村上春樹が書いてる通り、氷山の一角に敵潜を追い詰める緊迫した場面はすごい。ハリス監督は、キューブリックの一連の作品(「現金に体を張れ」「突撃」「ロリータ」)のプロデューサーで、これが初演出。