Bluesbreakers(ブルーズブレイカーズ)

ジョン・メイオール率いるブルーズブレイカーズは、巣立っていったメンバーがみなビッグネームになった事から「ブルーズ学校」と評される事も多かった。今聞けば黒人ブルーズとは対極にあるような余りに白いブルーズなのですが、メイオール(kb,g,harp,vo)本人にはブルーズ・フィーリングはあまりなくむしろ触媒気質というかメンバーの才能を見出すことにたけている気がします。64年にDeccaからデビューしたブルーズブレイカーズは、ジョン・マクヴィー(b〜フリートウッド・マック)、ヒューイ・フリント(ds〜マッギネス・フリント)、ロジャー・ディーン(g)のラインナップで、65年にエリック・クラプトンヤードバーズから参加して「Bluesbreakers」('66)をリリース。記念すべきブルーズ・ロックのスタート点です。

代表曲はフレディ・キングの"Hideaway"。
クラプトンがクリーム結成の為に辞め、66年にピーター・グリーン(g)が参加。まもなくフリントからエインズレー・ダンバー(ds)に代わり「A Hard Road」('67)をリリース。ダンバーからミック・フリートウッド(ds)に代わり、ここからフリートウッド・マックがスタート。

代表曲は"The Stumble"(ラヴ・スカルプチャーのヴァージョンもある)

CRUSADE

CRUSADE

a■■Crusade('67)
Bare Wires

Bare Wires

b■Bare Wires('68)
同じprodのマイク・ヴァーノンが立ち上げたBlue Horizonからマックがデビューしたのが67年。マクヴィーは一時期両方を掛け持ちで、ミック・テイラー(g)が加わったaは、マクヴィー、キーフ・ハートレー(ds)、クリス・マーサー(〜ジューシー・ルーシー)、リップ・カント(sax)というラインナップ。注目すべきはシカゴのバタフィールド・ブルーズ・バンドにやや遅れてホーンを加えたブルーズを展開してる事。

代表曲は"Snowy Wood"。この時期は意外に続き、カントがディック・ヘクストール・スミス(〜コロシアム)に代わるもののライヴ盤「The Diary Of A Band」を2種残している。ハートレー以外ダビングした「Blues Alone」を挟んで、68年に出たのがb。テイラー、マーサー、DHS、トニー・リーヴス(b)、ジョン・ハイズマン(ds)、ヘンリー・ロウサー(vn)というラインナップで、メンバーのほとんどがこの後コロシアムに移行するのが分かるほどジャズ的なムードあり。中身は僕にはきついけど、ジャケットは素敵。その後ブルーズブレイカーズという名前はたまに使われるが、bでもって一区切りつける。