◆◆◇海に沈んだ町:三崎亜記(朝日新聞出版)

海に沈んだ町

海に沈んだ町

三崎亜記の作風はP・K・ディックを思わせるSFなんだけど、惜しむらくは波がありすぎること。「失われた町」「刻まれない明日」の系譜にあたる喪失感を描いた本作は、かなり好みです。とりわけ「団地船」、「四時八分」は名作。