Carmen,Eric(エリック・カルメン)
なんとなく女性的なエリック・カルメンはラズベリーズ時代から苦手にしてて、そりゃたしかにいい曲はあるけど何か…って感じ。75年に「Eric Carmen」でソロデビュー。ここから#2まで上がるヒットとなったのが""All By Myself"です。ラフマニノフからの引用がよく言われるところですが、カルメンは元々クリーヴランド音楽院でラフマニノフを学んだというルーツがあるらしいです。この曲を聞くとエルトン・ジョンやギルバート・オサリヴァン、ビリー・ジョエルに匹敵するピアノ・マンなイメージ。
prodはラズベリーズ時代から旧知のジミー・イエナーです。76年にはガス・ダッジョンをprodに迎え「Boats Against The Current」のレコーディングに入りますが結局、この2枚目はセルフ・プロデュースとなりました。77年の「Change Of Heart」はセールス的に失敗、次の「Tonight You're Mine」('79)は80's型ロック的な作風でした。
日本の音楽番組とも縁が深いのです。上が「ミュージック・フェア」、下が「レッツ・ゴー・ヤング」。それでも80年の"It Hurts Too Much"(Arista,#)は、昔から好きな曲。邦題の"悲しみToo Much"はタイトルに英熟語がそのままの表記で入ったおそらくは極めて初期の作品。この曲を結構気に入ってたらしく、85年のGeffenからのカムバック盤でもこの曲を改作したメロディーでシングルカット。