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■Sail Across The Mountain / Gary Moore Band
ゲイリー・ムーアの突然の死には本当にびっくりでした。80's以降ヘヴィ・メタル〜ブルーズ・ロックのギタリストとして日本でも大いなる人気を博した人ですが、注目のきっかけとなったのはシン・リジーへの正式参加となった「Black Rose」と同じ頃MCAから出たソロ「Back On The Streets」ですね。
実はムーアはこれ以前にあまり知られていないソロがもう1枚あります。スキッド・ロウ解散後の73年にCBSからリリースした「Grinding Stone」でこれはゲイリー・ムーア・バンド名義です。ムーア(g,vo)、ジョン・カーティス(b)、ピアース・ケリー(ds)、ヤン・シャルハース(kb)から成るこのバンドは、ハードロックからプログレまで幅広く、悪くいえば散漫な印象を受ける1枚で、後年のムーアの姿を期待するとすると肩すかしです。個人的には浮遊感漂う"Sail Across The Mountain"に惹かれるのですが… 結局この後バンドをたたみ、ムーアはシン・リジーに参加、そしてコロシアム2へと進むのです。元ナショナル・ヘッド・バンドのシェルハースはこの後キャメルに参加します。