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ソロ・デビュー

ソロ・デビュー

■Take It To The Limit / Randy Meisner
その人の生涯を代表する曲が逆に重い十字架になってしまう事もあります。ランディ・マイズナーにとってイーグルス時代の"Take It To The Limit"がそうでしょう。76年にバンドを離れた直後には、故郷のネブラスカに帰って農場をやると報じられましたが、78年にAsylumからの「Randy Meisner」でカムバック。当然の如くこの曲の最初の再演ヴァージョンが収められています。
イーグルスのスタジオ・ヴァージョンが秀逸だったのは、もちろんマイズナーのハイトーンのvoもありますが、ソウル風のストリングス(元ネタとなっているのがハロルド・メルヴィン&ブルー・ノーツの"If You Don't Know Me By Now")を加えたジム・エド・ノーマンのarrです。メロディーそのものは、イーグルス以外のヴァージョンでは、カントリーっぽいメロディーが強調されますが(フランク・ウェッバーの16ビートにarrされたものは別)、それはこのストリングスがないからでしょう。実際のステージでは、このストリングスがないのでどうピンボケで、その事をメンバーも分かっているのか、「Live」では、あえてストリングスをスタジオでオーヴァー・ダビングしています。