バーニー・レドン=マイケル・ジョージアデス

Natural Progressing

Natural Progressing

■Natural Progression:The Bernie Leadon・Michael Georgiades Band(Wounded Bird:WOW1107−US)
これは問題なリイシューだ。Wounded Birdは廉価盤を扱うリイシュー・レーベルで、Rhinoの傘下にありますが、裏ジャケットは常にオリジナルと異なるレイアウトで統一され、表ジャケも実はトリミングとなっている事が多く、再発ならではの視点が全く欠けたものになっています。そしてレドンの77年のイーグルス脱退後初のリーダー作となった「Natural Progression」では、あたかもレドンのソロの様な表記となっています。
短命に終わってしまったLGBは、レドンとジョージアデス(g,vo)の両頭バンドで、ひょっとしたらSHFバンドにようなものが念頭にあったのかもしれません。ブライアン・ガロファロ(b)、デイヴィッド・ケンパー(ds)、スティーヴ・ゴールドスタイン(kb)はあくまでも裏方です。それぞれ5曲ずつ歌い、ジョージアデスが1曲多く持ち寄っています。どちらもハードな曲あり、ソフトでメロディアスな曲ありという展開。prodは旧知のグリン・ジョンズで、意外と深みのあるvoをきかせるという"Rotation"、"Glass Off"、メロディアスな"How Can You Live Without Love"がレドン作では、"Witchy Woman"を思わせるハードな"Tropic Winter"、"Callin' For Your Love"がジョージアデス作ではいいです。
但し全体的にレイドバックしすぎ、こんなんだったかな?