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スリープレス・ナイツ+6(紙ジャケット仕様)

スリープレス・ナイツ+6(紙ジャケット仕様)

■Green Green Grass Of Home / Flying Burrito Brothers
"思い出のグリーン・グラス"という邦題で知られるこの曲は、1965年にカーリー・パットマンによって作られました。死刑囚が処刑前夜に夢見た故郷を歌ったものです。トム・ジョーンズが67年に大ヒット(#11)させているほか、ジョーン・バエズのカヴァーもあるとか。そういったある種のスタンダードばかりをフライング・ブリトウ・ブラザ−ズがレコーディングしたのは69年の事。「Burrito Deluxe」('70)に続く3枚目のアルバムとして企画されながらグラム・パーソンズのアルコール癖によるグラムの脱退の為リリースが中座されていたものです。74年に「Close Up The Honky Tonks」というコンピで紹介され、最終的にグラムの死後、エミルー・ハリスとのデュエット曲を含め76年に「Sleepless Nights」としてまとめられました。ここではストーンズの"Honky Tonk Woman"、ビージーズの"Love Somebody"、CCRの"Lodi"といったロック・クラシック(というか当時としてはバリバリの同時代ナンバーだったわけですが)に交じってマール・ハガード("Sing Me Back Home")やバック・オウェンズらブリトウズが手本とした西海岸のベイカーズフィールドのカントリー・シンガーの作品もありました。

夢幻に広がるスニーキー・ピートのsteelが素晴らしいです。

クラレンス・ホワイト、ジーン・パーソンズら後期バーズのメンバーが参加していたナッシュヴィル・ウエスト('66)もカヴァー。