light#2


■Light Shine / John Henry Kurtz
ジョン・ヘンリー・カーツの唯一のLP「Reunion」(ABC)もまたCD化が待たれる1枚です。音的にはLAスワンプの範疇に入るものですけど、南北戦争の南軍の軍服を身にまとった(つまりドン・ニックスのElektra盤にも通じる軍服フェチ的なジャケット)カーツの、ルックスから受けるイメージとは違う朗々たる歌声がまず魅力です。経歴等一切不明ですけど、Dunhillサウンドを支えたスローン&バリのスティーヴ・バリがprodで、バックにはABCからソロを出しているマイケル・オマーティアン(kb)、ベン・ベネイ(g)、パンのシャーマン・ヘイズ(b)、ジム・ゴードン(ds)、スティーリー・ダンのジム・ホッダー(ds)、ジェフ・バクスター(g)、ラス・カンケル(ds)、ジム・ホーン(sax)等が参加しています。ドビー・グレイの"Drift Away"、シャイロウが取り上げたマイク・マクギンズの"Rock'N'Roll Love Song For Rosie"、ケニー・ロギンズの"Danny's Song"、ゲイリー・ライトの"Get On The Right Road"、ジェシ・ウィンチェスターの"Brand New Tennessee Waltz"などある時代を象徴するカヴァー曲が満載なのも魅力。そんななか"Light Shine"も取り上げています。これはジェシ・コリン・ヤングの74年の「Light Shine」のタイトル曲ですから、カーツのこのLPが出たのが72年なので早くからとりあげた事になります。