hold on#2

ホールド・アウト

ホールド・アウト

■Hold On Hold Out / Jackson Browne
ジャクソン・ブラウンの「Hold Out」('80、Asylum)は忘れられない1枚です。昔はバカの一つ覚えの様に「Late For The Sky」ばかり聞いてたのですけど、リアルタイムでそれこそ歌詞を追った「Hold Out」はやはり格別な1枚。音的にもそれほど風化していない力強いロックンロールで、ダニー・コーチマー(g)、ボブ・グロウブ(b)、ラス・カンケル(ds)、ビル・ペイン(kb)、クレイグ・ダーギー(kb)、デイヴィッド・リンドレー(g)、ローズマリー・バトラー(vo)という最強に近いラインナップ。夫人フィリスの自殺後知り合った恋人リン・スウィーニー(「Running On Empty」のブックレットにジャクソン、イーサンと一緒の写真あり)の出逢い別れを歌った私的な作品ですが、当時の日本ではその辺の情報が行き届かず、すでに別れてしまったリンを現恋人として紹介して、熱っぽくジャクソンの男らしさを語った女性ライターの多かった事… 僕がこの"Hold On Hold Out"を初めて聞いたのは、LPが出る前にラジオでOAされたやつですけど、疾走感にしびれました。番組はセンチメンタル・シティ・ロマンスのマネージャーをされていた竹内正美さんDJの「ミッドナイト東海」だった気がします。