Fanny(ファニー)

First Time in a Long Time: The Reprise Recordings

First Time in a Long Time: The Reprise Recordings

女性ばかりのロックバンドは、60'sからあることはあったけど、ファニーがハシリかも。女性ばかりのバンドというのは今では珍しいものではないですが、70's初めとなると、「男勝りにロックする」とか「セックスがらみのイメージ」ばかりが先行してしまってどうもいけない。ファニーはメジャーと契約した初の女性ばかりのバンドだそうです。ジューン(g,vo)とジーン(b,vo)のミリントン姉妹にニッキー・バークレー(kb,vo)、アリス・ド・ビュア(ds)の4人組で結成され、Repriseから70年にデビュー。分かりやすくいうとナチュラルなグラム(?)なイメージなんですけどミリントン姉妹はジョン・サイモンの「John Simon's Album」にも参加しててその辺の経緯はよくわかりません。

後半はバッファロー・スプリングフィールドのカヴァー。
まともにLPを通して聞いた事がないのですけど、聞いてみたいのは73年の「Mother's Pride」はReprise最終作となる4枚目。prodはトッド・ラングレンで、この"All Mine"はまんまトッドの音になっていておもしろいです。CDはRhino Handmadeから4枚組のアンソロジーが出てるのみで、さすがに冒険はできません。
74年にはRepriseとの契約が切れ、Casablancaから「Rock'N' Roll Survivers」('75)をリリース(これはRev-OlaからCD化)。Casablancaはキッスやドナ・サマー、エンジェルで有名なレーベルですが、これはこのレーベル初期の1枚ですね。ミリントン姉妹が辞め、スージー・クアトロの妹(?)、パティ(b)が参加しています。バンドはこれを持って解散しますが、ニッキー・バークレイは76年にAriolaから「Diamond In A Junkyard」をリリース。ワディ・ワクテル(g)が参加しています。