something#3

クワイエット・コーナー(紙ジャケット仕様)

クワイエット・コーナー(紙ジャケット仕様)

■SomethingHas Got To Be Right / Jeff Harrington
キリがないので、マイナー・レーベルから出てるものはなるべく手に取らないようにしています。情報が少ない事、珠よりも石が多い事もありますが、ハマると怖いというのもあります。例外的にマイナーものでもある程度の評価がついたものは、石橋を叩きながら渡ってみようかな…とも思います。ジェフ・ハリントンというミネソタ出身のsswの作品は、きよさんがブログで紹介してましたが、HiFiの大江田氏の肝いりで06年にマスクラットから日本盤がCD化されています。75年に出たファースト「Quiet Corner」は地元ミネアポリスのミュージシャンをバックにしたもので、弾き語りではなくしっかりとしたバックがついています。スティーヴ・エドストロム(org)、リード・マクリーン(p,syn)、キンキー・シュナイツァー(g)、スコット・サンズビー(ds)、デイヴ・マイナー(b)らが参加。75年というとsswものの音楽も商業主義に飲み込まれつつあった時期ですが、それを逆手に取ったポップでメロディアスなナンバーが並んでいます。いわゆるフォーキーな弾き語り系の人ではなく、しっかりとした表情豊かなarrの演奏が付いているので飽きません。オープニングの"The Gypsy In Me"はいきなりミディアム調で、悪くはないのですが、正直なところどうなる事やら…という不安ありました(慣れてないので)。ただそれも硬めのgの入った"Kristi"を聞くうちにすっかり忘れてしまったのですが。こういったgの入った"Baby Mine"、"Too Much Feeling"、"Holding Onto Promises"が素晴らしい。弾き語りでは"Something Has Got To Be Right"がいいです。JTの影をあちこちに感じます。それにしてもネットで調べてもみんなヴィヴィッドが出してるプレス以上の事はわかりませんでした。もう1枚LPがあってそっちはAOR風らしい(77年作)