テイク・ザ・フィフス

■Take The Fifth:Bridget St.John

テイク・ザ・フィフス

テイク・ザ・フィフス

95年にRoad Goes On Forever(RGF)から発掘された75年から82年の未発表曲集。Dandelionからデビューした当初はシッド・フォーク的なsswもしくは非トラッドなオリジナルを歌う女性sswとして一部で熱狂的に支持されていて、3枚目の「Thank You For」あたりではフォーキーなプログレ・ファンをも取り込む懐の広さを持っていた。Chrysalisに移籍した「Jumblequeen」では、TYAのリオ・ライオンズのprodでステファン・グロスマン(g)参加のフォークロック寄りでプログレっぽさはかなり後退。その後NYでスタッフをバックに録音したり、ずいぶん作風も変わったが、この「Take The Fifth」はその混迷期をとらえたもの。実際ずいぶんポップな曲もあってびっくりするけど、スモーキーな声質は変わっていない。ある意味カーリー・サイモンを思わせるところもあるか。"Jealous Jailer"がベスト。