トラフィック

■Traffic

Traffic

Traffic

デイヴ・メイスン(g,harp,vo)が抜けて3人になったトラフィックですが、ソングライターとしてのメイスンの魅力は断ちがたく、またメイスンもトラフィックの一員として活動するメリットを秤にかけてか、68年半ばにメイスンは復帰。再び4人組として68年にリリースしたのがこのセカンド。前作にあったポップなサイケデリック色は後退し、スワンプ風味のダウン・トゥ・アースな色合いが濃い1枚。メイスンは半数の5曲を単独で書き、歌います。リードgはむしろウィンウッドがbassやorganと共に兼ねるというスタイル。メイスン不参加、キャパルディ不参加、ウッド不参加の曲もあってその辺はCSN&Yスタイルだったのかも。そのメイスンの曲ではジョー・コッカー、3DN、GFRがカヴァーした"Feelin' Alright"を筆頭に充実。軽やかな"Don't Be Sad"や"You Can All Join In"もいい。一方ウィンウッドの曲では、現在もたまにカヴァーする"Pearly Queen"、"No Time To Live"をはじめ濃厚なorganのR&B〜ブルーズの世界を展開。"40000 Headmen"はアコースティックなフォーク・ブルーズでウッドのflとpercがいい味を出す。そして力強い"Means To An End"は、珍しくウッドがdsをたたきそれ以外はウィンウッドによるもの。スワンプロック的なノリをもったもので、これはそのままブラインド・フェイスに持ち込まれるのです。
初聞きは新栄にあったレンタル・ショップのatomで、その後タワーにてUS盤LPを購入した覚え。なぜかあまりなじめなかったなあ。
Island RemasterシリーズのCDには3枚目のシングル"Here We Go Round Mulberry Bush"とそのサントラ盤からの"Am I What I Was Or Am I What I Am"も収録。