ネヴァー・ア・ダル・モーメント

■Never A Dull Moment:Rod Stewart

Never a Dull Moment

Never a Dull Moment

72年の4th。例によってマーティン・クインテットン(g)、ピート・シアーズ(p)、ミック・ウォーラー(ds)にロン・ウッド(g,b)、ロニー・レイン(b)、ケニー・ジョーンズ(ds)、イアン・マクレガン(kb)のフェイシズの面々が参加。前作あたりと比べると少しテンション下がったかなあ、と思わせる部分もあり。これはフェイシズの活動(ちょうど「馬の耳に念仏」の頃)が軌道に乗ってきたこともあったのか。おなじみのディラン曲はジョーン・バエズがカヴァーしたレアな"Mama You Been On My Mind"でマシューズ・サザン・カンフォートのゴードン・ハントレー(steel)参加のフォーク・ロック。"Stay With Me"にも似たイントロの"Italian Girls"もじっくり聞くとアラが目立つ。ジミ・ヘンの"Angel"の枯れた感じは悪くない。"Interludings"という短いgのインストはアート・ウッド作でこれは印税を先輩に、といった心遣いだろう。クインテットンとの共作の"You Wear It Well"は、"Maggie May"の続編的なもの。ディック・パウエルのviolinをフィーチャー。エッタ・ジェイムズのカヴァーでチキン・シャックもやっていた"I'd Rather Go Blind"は、オーソドックスなR&Bスタイルだが弱い。サム・クックの"Twistin' The Night Away"ももうおハコだが、やっとウッドのスライドが出てきた…
"Angel"のB面だった"What's Made Milwaukee Famous"はグレン・サットンがジェリー・リー・ルイスに書いたカントリー・ロック。ハントレーのゆるいsteelもフィーチャー。