プット・イット・イン・ユア・イヤー

Put It In Your Ear

Put It In Your Ear

■Put It In Your Ear:Paul Butterfield
白人ハーピストとして最高のレベルをもったポール・バターフィールドですが、ベターデイズ解散後は、吹くことよりも歌うことに重きを置いています。リアルタイムでは日本盤が出なかった76年の初ソロ「Put It In Your Ear」(手持ちの独Repertoire盤CDはクレジットが一切ないので困ります)は、ヘンリー・グローヴァーのprodで、歌もの中心で最初に買った当初は不満でしたね。折からのファンキー・ブームもあって、デイヴィッド・サンボーン(sax)のソロがカッコイイ"You Can Run But You Can't Hide"、トゥーツ・シールマンスみたいなトーンのharpを聞かせるスタンダード風の"My Song"、従来のブルーズ・スタイルの"The Breadline"、ニュー・オーリンズ的な"Day To Day"、ボビー・チャールズの"Here I Go Again"(これはベターデイズっぽい)とかなりヴァラエティに富んでます。バックにはフレッド・カーター(g)、リチャード・ベル(kb)、リヴォン・ヘルム(ds)、ガース・ハドソン(kb)の新旧ザ・バンド関係者。エリック・ゲイル(g)、クリス・パーカー(ds)、ゴードン・エドワーズ(b)のスタッフ、ベン・キース(g)、ティム・ドラモンド(b)、ジョン・ホルブルック(kb)のウッドストッカー、ジェームズ・ジェマーソン(b)、チャック・レイニー(b)、バーナード・パーディー(ds)らが参加。ジャケは最初見た時ドキッとしました。