ブレイクアウト

Breakout

Breakout

■Break Out!:Lori Burton
ヤング・ラスカルズの"I Ain't Gonna Eat Out My Heart Anymore"や"Baby,Let's wait"を書いたソングライター、ロリ・バートンの67年のソロ(Mercury)のCD化。作詞家のパム・ソーヤーとのコンビで、66年にホワイト・ブーツ(Whyte Boots)名義で出した,"Nightmare"で注目された人。その"Nightmare"は、シャングリ・ラス・タイプのガールサウンドで、ジャケットに映った3人組は実際に歌ってたわけではなく、バートンがリードvoだったようだ。実にダークなムード。
このソロにはホワイト・ブーツ名義のシングルのAB面も収録。CD化にあたってmonoヴァージョンがボーナストラックとして追加されている。
さて低音のvoが印象的なバートンですが、ジャッキー・トレントのようなゴージャス感漂う"Since I Lost Your Lovin'"(ライチャス風でもある)、"The Hurt Won't Go Away"、力強い"Gotta Make You Love Me"やファイア・インクのルーツのような"There Is No Way"など米ポップスの裏側的な音が楽しい。
基本的にはこれ1枚(正確にはホワイト・ブーツ1枚)の人ですが、夫のロイ・シーカ(エンジニアでジョン・レノンの「Walls And Bridges」を担当。そのからみでバートンもこのLPにコーラスで参加)とCBSからランディ・ニューマンのカヴァー"I'll Be Home"を出す予定だったそうですが結局キャンセルされた模様。