イート・イット

イート・イット

イート・イット

■Eat It:Humble Pie
73年のハンブル・パイの7th。ピーター・フランプトンが辞めコロシアムからデイヴ・クレムソン(g)が参加した「Smokin'」('72)以降どんどんR&B〜ゴスペル志向が強まった、そんな時期に出た2枚組。旧D面のみライヴという変則的な内容。
旧B面は、アイク&ティナ・ターナー("Black Coffee")、レイ・チャールズ("I Believe To My Soul")、エドウィン・スター("Shut Up")、オーティス・レディング("That's How Strong My Love Is")といった正攻法のカヴァーを入れ、C面にはアコースティックなナンバーを揃えるなど、結構凝ったつくり。そのC面のトップはフォーキーな"Say No More"で、クレムソンのアコギに乗せて歌われる。B・J・コールのsteelの入ったゆるやかな"Oh Bella"、フォーク・ブルーズ・スタイルの"Summersong"も、スライドの入ったブギ"Beckton Dumps"も悪くない。そしてA面の4曲は、ブラックベリーズ(クライディー・キング、ヴェネッタ・フィールズ、ビリー・バーナム)のコーラスをフィーチャーしたストーンズタイプの堂々としたナンバーが並び、冒頭の"Get Down To It"の力強さ、"Good Booze And Bad Women"の余裕綽綽ぶりがにくい。