パット・ベネター

危険な恋人

危険な恋人

■Crime Of Passions:Pat Benetar
女性voではなく、女性ロックvoという事に気づかされた最初の人がパット・ベネターでした。今から思えば日本の女性ロッカーのルーツは、更にさかのぼったジャニス・ジョプリンやグレイス・スリックではなく、ハートのアン・ウィルソンであり、パット・ベネタ―なのです。NY出身でポーランド系とアイリッシュ系のハーフで、79年にChrysalisと契約。デビュー作から"Heartbreaker"がヒット(#23)しましたが、ブルージーなタイトル曲"In The Heat Of The Night"(作者はチャップマン=チン)が圧巻。

#2まで上がった80年のセカンド「Crime Of Passions」からは"Hit Me With Your Best Shot"(#9〜ニール・ジェラルドのキャッチーなgソロがカッコいい)、"Treat Me Right"(#18)のヒットが出て絶好調。ビッチな風貌もロック的なイメージに合い上り調子。このアルバムではケイト・ブッシュの"Wuthering Heights"をカヴァーするという無謀な冒険もみせています。映画「ローディー」のサントラに入ったラスカルズのカヴァー,"You Better Run"もありました。


以後80'sは安定した人気を誇りMTVでも常連の人だった。個人的にはもう1曲"Ooh-Ooh Song"('84)を挙げたいなあ。

タイトなスパッツにショートカットとヘアバンドと濃いメイク、ある意味80's的なアイコン。「リッジモント・ハイ」でもネタにされていた(パット・ベネタールックのパット・ベルナルドを演じたのは、ブレア・テフキン)。