ワンス・イン・ア・ブルー・ムーン

Once in a Blue Moon

Once in a Blue Moon

■Once In A Blue Moon:Frankie Miller
グラスゴー出身のフランキー・ミラーは、地元で数多くのバンドに参加した後、プロコル・ハルムをやめたロビン・トロワー(g)が組んだ新バンドJudeのvoとしてデビュー。元ジェスロ・タルのクライヴ・バンカー(ds)、元ストーン・ザ・クロウズのジム・デューワー(b)を加えた4人組で、各方面で注目されながら結局リハーサルを重ねただけで解散。72年にブリンズレー・シュワーツをバックにしたソロをレコーディングして、73年にChrysalisからリリースされたのが本作。後年のソウルフルな歌声はまだまだで、フットワークの軽いパブロック風バッキングが耳に残る1枚。prodはブリンズレーズのマネージャー、デイヴ・ロビンソンで、Rockfield録音。バックはブリンズレー・シュワーツ(g)、ボブ・アンドリュース(kb)、イアン・ゴム(g)、ニック・ロウ(b)、ビル・ランキン(ds)。力強い"You Don't Need To Laugh"で始まるが、ブリジット、ジョイ、ジャニスとクレジットされた女性voがいいアクセント。これと"I Can't Change It"は前半ではいい。後半ではドラマティックな展開の"After All"が飛びぬけており、同郷のルルがカヴァー。
当時日本では全く無視されるも、熱心なパブロック・ファンの間で話題に。最初に聞いたのは、下北WINDで買ったカット・アウトの米盤LP(77年ごろリリース)だった。ジャケットのタイトル文字がいかにも低予算。