クロード・ジャド(Claude Jade)


トリュフォー監督の自伝的シリーズ「アントワーヌ・ドワネル」シリーズで、主人公のアントワーヌ(ジャン・ピエール・レオー)の恋人(後に結婚、別居、離婚)を演じたのがクロード・ジャドです。映画初出演となったのがシリーズ第3作「夜霧の恋人たち」で、そのラッシュを見て気にいったヒッチコックが「トパーズ」で起用しています(ヒッチコック作品では評価が低い「トパーズ」だった事が返す返す残念!)。一言でいえば清楚な魅力でしょうか。カチューシャを付けたクリスティーヌ(役名)は本当に素敵でした。アントワーヌに振り回されながら、きりっとした態度を貫く「家庭」は80'sに入って日本公開された作品ですけど、クロードの魅力なくしては成立しないでしょう。髪をアップにしデコを見せることが多く、ちょんと出た前歯が愛らしい。基本的に仏映画の人なので日本での公開数は多くないですが、「北の岬」('76)と言う邦画にも出演。06年に亡くなっています。