カレン・ブレイク(Karen Blake)

Just One Heart

Just One Heart

カレン・ブレイクという人は、本国でもほとんど無名な人だった様で、AOR大国の日本にマネージャーが売り込んで、日本先行リリース(といっても結局は日本のみのリリースだった)のAOR作品(こういうの当時は多かった)として、ポニー・キャニオンが84年にリリースしたもの。日本のミュージシャンをバックにしたショボいものではなく、LA録音で、クリストファー・クロス、ブリンドルの4人(カーラ・ボノフ、ウェンディ・ウォルドマン、アンドリュー・ゴールド、ケニー・エドワーズ)、デイヴ・ロギンズがコーラスの他、マイケル・ランドー(g)、ロビー・ブキャナン(kb)、スティーヴ・ルカサー(g)らが参加した、ちゃんとしたもの。日本盤LPのみの為激レアだったらしいけど、00年にCool SoundがCD化しAORファンにとって人気盤とか。
出来としては、AOR苦手の僕をうならせる、というわけではなく、1曲を除いてまあどうでもいいのです。その1曲がこれ。トッド・ラングレンの「Healing」からのカヴァー、"Time Heals Wounded"で、ルカサーのgが印象的な明るい曲調のもの。カーラ・ボノフ(ブリンドルがコーラス)を思わせる歌い方には、ハッとさせられます。
ジャケット、ルックスを含めていかにも日本発の、哀しさを感じさせられる1枚だけど。初めて聞いたのはhideto3.0さんからいただいた女性voのコンピレーションでしたっけ。