クレイジー・ホース

WC018★★CRAZY HORSE ('71)

Crazy Horse

Crazy Horse

60'sにロケッツ(Rockets)を母体に結成されたクレイジー・ホースは、ニール・ヤングと合体した69年の「Everybody Knows This Is Nowhere」で注目されたパワートリオです。この時点でのメンバーは、ダニー・ウィッテン(g)、ビリー・タルボット(b)、ラルフ・モリーナ(ds)の3人。ヤングの「Gold Rush」に参加した元グリンのニルス・ロフグレン(g,p)やヤング、ジャック・ニッチェ(p)を加えてのクレイジー・ホースとして、71年にデビュー作を出しています。

80'sに英Edselから再発されるまでは結構入手困難だった1枚で、聞けなかった分思い入れが増大して、実際耳にしたらあれ?って感じではありました。基本線は泥くさいロックンロールで、ライ・クーダー(g)の参加も効果的でしたが、いかんせん線が細かった?
ウィッテンが歌った”I Don't Want To Talk About It”は、後にロッド・スチュワートやリタ・クーリッジもカヴァーして知られるようになりました。一番好きなのはシンプルなブギの"Gone Dead Train"ですが、こちらではニッチェとラス・タイトルマンの共作になってますけど、ミック・ジャガー主演の映画「Perfomance」のランディ・ニューマン曲と同じものです(今気がついた)。
ニッチェやロフグレンもvoを取る曲があるのでこのメンバーで、パーマネントな活動予定だったのでしょうか。バンドはあっさりと空中分解し、リズム隊以外のメンバーが一新され何枚かリリースされますし、思い出したようにヤングの要請で合流することになるのです。

原盤 Reprise:RS6438   71年2月リリース。