ブルー・オイスター・カルト

Tyranny & Mutataion

Tyranny & Mutataion

NY出身のハードロック。元祖ヘヴィ・メタルという説もあるし、オカルト的な歌詞を扱った都市型のハードロックとして一部で熱狂的な支持があるが、昔からよくわからないバンドの一つ。評論家のサンディー・パールマンがブレインに付き、エリック・ブルームを中心とする5人組がデビューしたのが73年、メンバーはブルーム(vo)、アルバート・ブッチャード(ds)、ジョー・ブッチャード(b)、ドナルド・ローサー(g)、アラン・レニアー(g,kb)。3枚目「Secret Treaties」('74,Columbia)は「オカルト宣言」という邦題通り、歌詞の面でラヴクラフトやトーマス・ピンチョンからの影響が色濃く出たと言われています。但し英語がダイレクトで内日本のロック・ファンにどれほどアピールできたかは不明。"人間そっくり"という邦題で知られる"Subhuman"は、クールなハードロックですが。

76年の「Agents Of Fortune」(タロットの呪い)からの"(Don't Fear)The Reaper"は、#12まであがったBOC最大のヒットで、ポップなメロディーのハードロックです。

これ以降のBOCで有名なのは、日本語も聞かれる"Godzilla"で、77年の「Spectors」に収録。これは確かに珍品。