★★POCO ('70)

Poco

Poco

バッファロー・スプリングフィールドから生まれたもう一つのバンドがポコです。バッファローのリッチー・フューレイ(vo,g)と後期バッファローのジム・メッシーナ(g,vo)が、ボエンジー・クリークのラスティ・ヤング(steel)とジョージ・グランサム(ds,vo)、ザ・プアーのランディ・マイズナー(b,vo)と結成したカントリー・ロック。後期バーズのようなタイプとはまた違いますが、はじけるような若々しさがヤングのsteelや、メッシーナのパキパキしたgからうかがえて思わずハッピーになります。

レコーディング中にマイズナーが抜けた為、ジャケットには4人しか写っていなかったファースト「Pickin' Up The Pieces」('69)に続いてリリースしたのが「Poco」です。グラッドから加わったティモシー・シュミット(b,vo)を入れての5人組。
全員がハモれるハイトーンのコーラスと、ヤングのsteel-g(レスリー・スピーカーとつないでorganのようなトーンを出したりと、従来のカントリー音楽のpedal-steelとは使い方が違います)がなかなか斬新。シングルとなった”You Better Think Twice”では、軽快なgが印象的なメッシーナの代表曲です。後にイーグルスに参加後カムバックしたマイズナーがとりあげた、”Anyway Bye Bye”やカヴァーの”Honky Tonk Downstairs”も○。
18分にわたる"Nobody's Fool/El Tonto de Nadie, Regresa"はサイケデリックですが。

原盤 Epic:26522 70年5月リリース