スワンプウォーター

WC026★★SWAMPWATER ('71)

バーズに参加するクラレンス・ホワイトとジーン・パーソンズがいたナッシュヴィル・ウエストというブルーグラス系バンド出身のギブ・ギルボー(fdl,g,vo)は元々ルイジアナ出身で、南カリフォルニアに移ってきてこの伝説的なナッシュヴィル・ウエストに参加したわけ。解散後69年に組んだのがスワンプウォーターです。

ジョン・ビーランドのストリングスベンダーが冴えるカントリーロックで、ギルボーのケイジャンフィドルが随所で活躍。ストーン・ポニーズから独立したリンダ・ロンシュタットやアーロ・ガスリーのバックを務めたりしながら、KingとRCAに1枚ずつLPを出しています。どちらも同じ「Swampwater」と言うタイトルですが71年の2枚目は変形ジャケながら、カット盤が多く入荷し中古屋に多く流れていました。
僕はこっちの方が好みでした。後期バーズのクローン的ですが、ラリー・マレイが書いた”She Headed For The Country”なんかいい味を出してましたね。結局2枚出してバンドは解散。ギルボーは映画「明日に処刑を」(スコセッシ監督の初期作品)の音楽を担当しましたが、この人の一番有名な作品はロン・ウッドロッド・スチュワートがカヴァーした”Big Bayou”でしょう。

原盤:RCA:LSP4572 71年リリース。