ブロンコ(Bronco)

Country Home/Ace Of Sunlight

Country Home/Ace Of Sunlight

ブロンコは、ジェス・ローデン(vo)とケヴィン・ガモンド(g)を中心とした5人組で、Islandから出たデビュー作「Country Home」('70)は英カントリー・ロックの文脈で語られる事が多いけど、どっちかというとよくあるザ・バンドもどきな印象。但し憧憬から模倣に終わっている多くのバンドと比べると、ブロンコの場合ローデンの力量が突出しているので、オリジナリティはあります。もっともそれはセカンド「Ace Of Sunlight」('71)に限りますが。イアン・ハンター(p)とミック・ラルフス(org)が参加した"Amber Moon"がA面トップで、最初に聞いた時夜明け前の美しさをローデンのvoに感じた事を覚えています。ジョン・パスタナック(b)、ピート・ロビンソン(ds)、ロビー・ブラント(g)、ガモンド、ローデンというラインナップですが、ロビンソン、ガモンド、パスタナックが、ロバート・プラントジョン・ボーナムがゼップ以前にいたバンド・オブ・ジョイのメンバーだったことから、ハードロック的な視線もありますが、基本線は米南部志向。やや過大評価な気もする。