★★★THE EAGLES ('72)

Eagles

Eagles

70'sの西海岸シーンを代表するこのバンドがやっと出てきました。リンダ・ロンシュタットのバンドで合流した4人はテキサス、デトロイトネブラスカなどあちこちからLAにたどり着いたという次第。グリン・ジョンズがprodしたロンドン録音で、独特のエコー処理のおかげで、からっとした爽やかさだけではない何かを感じさせることになります。グレン・フライドン・ヘンリーよりも、元フライング・ブリトウ・ブラザーズのバーニー・レドン、元ポコのランディ・マイズナーの2人の方がキャリアもあって優遇されてる感じがこのファーストにはあって、事実上のリーダーだったフライとジョンズはよくもめていたらしいです。
"Take It Easy"は、まさに時代の気分を現したナンバーですが、ハードロックな”Witchy Woman”や"Chug All Night"とブルーグラスっぽい”Earlybird”が同じバンドによるものとは、思えない不思議さがあります。ジョンズのprodの特異さというのは、いろいろ聞いてきた今だからよくわかります。その典型例はマイズナーが歌ったバラードの”Most Of Us Are Sad”。

原盤 Asylum:SD5054 72年6月リリース。