ロジャー・マッギン

WC103★★★ROGER McGUINN ('73)

Roger McGuinn

Roger McGuinn

オリジナル・バーズを再編しながらロジャー・マッギンの目は次を向いていました。バーズ解散後初のソロ「Roger McGuinn」をリリースしたのもこの73年。オリジナル・バーズのLPがAsylumから出た年です。ディランがharmonicaで参加したシンプルな”I'm So Restless”で始まり、オリジナル・バーズをバックにした”My New Woman”、末期バーズのdsだったジョン・ゲリン、スパンキー&アワー・ギャング(スパンキーは、”Heave Away”で歌ってます)のデイヴィッド・ボウト(b)、バディ・エモンズ(steel)が参加した後期バーズ的なカントリー・ロック”Bag Full Of Money”などいろんなタイプの曲が並んでいます。カナダのssw、デイヴィッド・ウィッフェンのナンバーを取り上げた”Lost My Drivin' Wheels”はスワンプ風味ですし、ブルース・ジョンストンのコーラスがビーチボーイズ風で楽しい”Draggin'”ではチャールズ・ロイドのダラダラしたsaxもいい感じです。大半はマッギンとジャック・レヴィの共作ですが、後にカーラ・ボノフもとりあげ日本で人気となったウィーヴァーズで有名なトラッド"The Water Is Wide"もあります。ただしセールス的には100位以内にも入らなかったのは厳しかったでしょう。
原盤 Columbia:KC31946 73年6月リリース