ケンタッキー・ギャンブラー

WC107★★★KENTUCKY GAMBLER−Robey,Falk & Bud ('73)

ケンタッキー・ギャンブラー

ケンタッキー・ギャンブラー

全然西海岸とは縁もゆかりもないんですが、東部出身の3人がナッシュヴィルで録音した作品が、あまりに西海岸的なんであえて入れました。
ノース・キャロライナ出身のビル・ロビー(g,vo)、ドン・フォーク(b,vo)、アーサー・バド・ノウバリアン(g,vo)の3人組で、73年にEpicからトム・ワーマンのプロデュースでリリースされたのが、本作「Kentucky Gambler」です。初期のイーグルス的なハーモニーが心地よい、もう一つのバードーフ&ロドニーといった趣きです。ホリーズというよりはグレーテスト・ショー・オン・アースの"Magic Woman Touch"以外はオリジナルで、どれも洗練されたコーラスが印象的です(ステイトン・ブラザーズのようにただハモってるだけ、というのとは違います)。ナッシュヴィルの有名なクォドラフェニック・サウンド・スタジオ録音で、ウェルドン・ミリック(steel)、ケネス・バトリー(ds)らエリア・コードの面々がバックをつけています。三者三様のsswが集まった、まあCS&Nの亜流のようなプロジェクトですが、バラバラな感じはあまりなく爽やかな印象。乾いた空気が心地よい風ととも感じられます。とりわけ”Free Blue”、”Woman Child"あたり。
原盤 Epic:KE31796 73年リリース