【河馬】It’s Not The Spotlight
“それはスポットライトではない”なんて直訳調の邦題ですが、妙に味があるのです(好みでしょうが)。先日訃報が伝えられたゲリー・ゴフィンは、キャロル・キングと組んでのGoffin=Kingは、60’s無敵のソングライター・チームでした。私生活でもキャロルの最初の旦那でした。コンビ解消後の73年にAdelphiからひっそりと出したソロ「It Ain’t Exactly Entertainment」はその名の通り商業的な作品ではない、骨太のスワンプロック~カントリー・ロックな2枚組でした。件の曲はここからのシングルなのでおそらくこれがオリジナルでしょう。日本で知られるようになったのはロッド・スチュワートが「Atlantic Crossing」でとりあげ、日本では浅川マキが訳詩して歌ったあたりでしょうか。僕の場合はその浅川ヴァージョンをカヴァーした金子マリのライヴ盤で知ったのですけど。共作者はバリー・ゴールドバーグ。スティーヴ・ミラーとのミラー・ゴールドバーグ・ブルーズ・バンドやエレクトリック・フラッグ、KGBなどホワイトブルーズにかかわった鍵盤奏者ですが、Atcoに歌ものの渋いソロがあってそこにもこの曲は収録されてます。
今日は浅川マキの77年の京都でのライヴ盤から行きましょう。