リンゴジャム

「金字塔」ではおまけ的に付けられた3枚目のApple Jamと呼ばれるジャム・セッションに関しても触れねば。全体がフィル・スペクターの音壁によって荒々しさが薄れマイルドになっていますが、このE面F面に関してはそんな事無縁の荒削りなスタジオ・セッションです。スペクターの元でおそらくは想像以上に同じフレーズを繰り返し強要されていただろう、抑圧されたものがここではほとばしります。意外にもデイヴ・メイスンが思わぬ頑張りを見せる、と詳しい本には書かれてますがどこがだれのgとか詳細はよくわからないのですが、一丸となって突っ走るロック・ギターの魔力みたいなものも感じさせます。もっとブルージーは方向に行かなかったのは意外と言えば意外です。