■Breakout / Lori Burton ('67 Mercury)

一般的にはあまり知られていないロリ・バートンという人は、ヤング・ラスカルズの"I Ain't Gonna Eat Out My Heart Anymore"を書いたソングライターです。作詞家のパム・ソーヤーとのコンビで、66年にホワイト・ブーツ(Whyte Boots)名義で出した,"Nightmare"で注目された人。
その"Nightmare"は、シャングリ・ラス・タイプのガールサウンドで、ジャケットに映った3人組は実際に歌ってたわけではなく、バートンがリードvoだったようで、実にダークなムードです。英Rev-Olaから05年に出たこのCDには、ホワイト・ブーツ名義のシングルのAB面も収録されています。ジャッキー・トレントのようなゴージャス感漂う"Since I Lost Your Lovin'"(ライチャス風でもある)、"The Hurt Won't Go Away"、力強い"Gotta Make You Love Me"やファイア・インクのルーツのような"There Is No Way"など米ポップスの裏側的な音が楽しいのです。