ドン・シーゲル監督のアクションと言えば「ダーティ・ハリー」などクリント・
イーストウッド主演ものがすぐ浮かぶのでしょうが、僕的には
ウォルター・マッソー主演の「突破口」(Charley Varrick、'73米)です。大学時代JICC出版(今の宝島社)から出てた「この映画を観ろ!」というムックで知って、熱中した1本です。銀行で盗んだ金が組織のものだと知らなかったので、追われる強盗の話。追う側は
ジョー・ドン・ベイカー。追われる側は
ウォルター・マッソーです。70's犯罪アクションの大傑作、アクションは、火薬の量じゃなくて、スト−リーなのだと、シーゲル監督が語ってる様にも見えます。「組織」、「殺しの分け前・ポイント・ブランク」あたりに近いテイストがあります。あと悪女というかこの種の作品で印象的なチョイ役のグラマラスな
シェリー・ノース(ここでは身分証偽造屋)も印象的です。