④■サイコ('60米)


サイコ [Blu-ray]

サイコ [Blu-ray]

既出です、すいません。
ロバート・ブロックの原作はご丁寧にも「サイコ(きちがい)」とありました。サイコという言葉自体がこれで有名になった感じがあります。当時二枚目役で売ったアンソニー・パーキンス(トニパキ)はよくこの役を引き受けたなあ、とも思いますが、これによって役柄が広がった気もします。冒頭のジャネット・リーの情事のシーンでの黒ブラは当時のプロダクション・コードすれすれだったのかもしれません。不安をあおるバーナード・ハーマンの音楽、ソウル・バスのタイトル・バックを含めて、ショッカーに徹したヒッチコックの演出もすごいと思います。ところで習慣って恐ろしいもので、会ってはいけないところで会ってしまった人に思わず挨拶してしまった後、僕はいつも「サイコ」のジャネット・リーの事を思い出します。