■■花とアリス('04日本)

監督:岩井俊二

岩井俊二のこういう映画を楽しめなくなったら、どうしよう?という危惧はいつもあります。今回もまだセーフでした(^^; 「四月物語」もそうだが、何気ないスケッチがうまいです。あといつもの事ながら長すぎます。もう20分短かったら、ラストのクレジットがもっと読み安かったらもっとよかったのに。バレーのシーン(特に写真撮るシーン)、落語のシーンなど部分部分はかなり素晴らしい。ピアノを基調としたシンプルな音楽もいいです。岩井監督らしい、リアリティのない少女たち(鈴木杏蒼井優)の奇妙な友情を描いた世界で、好きな人にはたまらない世界(書いてるのがオッサンなんで少々キモイですけど)。僕が好きなのは、落研の先輩、猛烈亭ア太郎(ちなみに鈴木杏は「花の子ピュンピュン丸」という名前)を演じた坂本真。駅名や地名に藤子、石森、手塚といった漫画家の名前が使われています。