■恋愛日記('77仏)

監督:フランソワ・トリュフォー

トリュフォー後期の作品の中で個人的にはずせないのがこれです。邦題は甘いが、要は女たらし日記。かなり暗い内容なので引いてしまう部分もあるけど、有名無名を問わず女優陣が魅力(なんといってもナタリー・バイ!他にはブリジット・フォッセイ、ナリー・ボルジョー、サビーヌ・グラゼル、ネラ・バルビエ(しつこい客を一本背負いするウエイトレス)、レスリー・キャロンら)。デネルという人は、舞台出身で実際こういう少し暗い(脚フェチな)役が似合う、とトリュフォー自身語っています。初めて見たのは、ユナイト時代のトリュフォーが、公開時以来のリヴァイヴァルでした。三百人劇場でした。僕は初期よりも圧倒的に後期の方がトリュフォー好きなんです。