■大人になれば…('66米)
監督:フランシス・フォード・コッポラ
これはヴィデオ邦題(TV放映の際もこうだった?)「ゴッドファーザー」以前のコッポラというと全く評価の対象になってませんが、まあ「雨のなかの女」のような佳作もあります。音楽をジョン・セバスチャンのラヴィン・スプーンフルが担当した事で知られる「You're A Big Boy Now」は、劇場未公開だった為実際に目にしたのは、ヴィデオ化された90'sはじめでした。大好きな "Amy's Theme"が流れる夜のグリニッジ・ヴィレッジのシーンに狂喜。あやしげなポルノショップがならぶ界隈とは、裏腹なスウィートなメロディは絶品です。意外だったのは、エイミーが、主役のエリザベス・ハートマン(イーストウッドの「白い肌の異常な夜」と言うヘンテコな映画にも出てた人)ではなくてこれがデビューのカレン・ブラックだった事。さてゴーゴークラブのシーンでサイケな映像処理がされてたり、前作「ディメンシャ13」からのフィルムを引用したりと、コッポラの演出ぶりはいかにもUCLA映画学科卒らしいです。但し映画の方はコメディーとして笑えませんが。