レグ・ドワイトの黒歴史

久々に来日して素晴らしい歌声をきかせてくれたらしいレジナルド・ドワイトです。62年に結成したブルーゾロジーのピアノ弾き。バンドの看板ロング・ジョン・ボルドリー(後にスティームパケット)とsaxのエルトン・ディーン(後にソフト・マシーンに参加)の名前をいただいてステージ・ネームとしました。そうエルトン・ジョンです。ただし72年に"Your Song"のヒットが出るまでは、なかなか売れずセッションでピアノを弾いたり、トップ40ヒットを匿名的にカヴァーした作品で糊口をしのいでいたようです。その黒歴史とも言える時代の音源が94年にCD化された「Chartbusters Go Pop」(RPM)のタイトルでCD化されています。ビーチボーイズ、フェアウェザー、ノーマン・グリーンバウム、CCR、デイヴ・ディー・グループ、ホリーズ、バッドフィンガーらのヒット曲(69〜70年)をストレートにカヴァーしたもの。昔よくスーパーなどで流れていた匿名的なBGMに近いものがありますが、さすが職人ならではの味わいがあります。